入居者が入居直後に行うべき重要な点検調査があることをご存知でしょうか?
退去があるとオーナーや管理会社が清掃点検や修繕をしますが、暮らしてみないと分からないポイントも存在しています。

そこで新たな入居者が入居直後に点検調査を行うことで、入居中の破損ではなく入居直後からの故障や傷の存在を証明し、退去時に原状回復費用が高くなることを避けることができます。
ではどのような点をしっかりチェックすればいいのでしょうか?

今回は原状回復費用が高くなる可能性がある部分から解説していきます。

キッチンと浴室

キッチンや浴室は日常生活で最も頻繁に使用され、快適な生活を維持する上で欠かせない場所です。
これらのエリアが適切に機能し、清潔で安全であることは非常に重要です。

シンクと排水

キッチンのシンク周りと排水に注意を払いましょう。
シンクが詰まっていないか、排水がスムーズに行われているかを確認します。詰まりや漏れがある場合、早めに修理が必要です。

キャビネットとカウンター

キャビネットとカウンターの状態をチェックしましょう。
キャビネットのドアや引き出しは正常に動作していますか?カウンターに傷やシミはありませんか?
問題がある場合は写真を撮って報告しましょう。

排水とシャワーヘッド

排水がスムーズに行われ、シャワーヘッドが正常に動作しているかを確認しましょう。
詰まりや水漏れがある場合、写真を撮って報告し修理を依頼しましょう。

床と壁、天井

住まいの床、壁、天井は、生活の基盤となる要素です。
床は歩くための基盤であり、壁と天井は部屋全体の印象を左右します。

フローリング

床のフローリングを注意深くチェックしましょう。
キズ、へこみ、シミ、剥がれなどのダメージがある場合、オーナーに報告しましょう。大きなダメージがある場合、修復や交換が必要になるかもしれません。

壁の傷やひび割れ

壁に傷やひび割れがあるかどうかを確認しましょう。
特に家具の移動や装飾の取り付け・取り外しの際に生じたダメージに注意しましょう。小さな傷でも、原状回復時に修復が必要になります。

天井の状態

天井に水漏れやシミがないか確認しましょう。
水漏れがある場合、原因を追求し修理を早急に行いましょう。また、天井の塗装がはがれている場合、オーナーに報告し修繕を検討しましょう。

ドアと窓

ドア

まずはドアの状態を確認しましょう。ドアのフレームやヒンジに傷や不具合はありませんか?
開閉がスムーズでない場合や、不自然な音がする場合は、早急にオーナーや管理会社に報告しましょう。修理や交換が必要かもしれません。

窓も重要な点検対象です。窓枠や窓ガラスに亀裂や破損がないか確認しましょう。
特に気温の変化が激しい季節では、窓ガラスに結露や凍結が生じることがあります。これらの問題を見逃さずに報告し、修理を受けましょう。

照明

照明器具

入居直後に照明器具を点検しましょう。電球が切れていないか、スイッチが正常に動作しているか確認します。不具合がある場合は、電球の交換やスイッチの修理が必要です。
また特別な照明装置がある場合、それらもチェックし動作が正常かどうかを確認しましょう。

非常に高い位置にある照明器具の点検は危険を伴うことがあります。必要であれば管理会社に確認して専門の業者に依頼しましょう。

まとめ

これらの項目を入居直後に点検し、問題があれば速やかに報告することで原状回復費用が高くなることを抑えられます。退去時のトラブルを避けるためにもしっかりと点検調査をし、写真を撮って不動産管理会社に報告するようにしましょう。

弊社ではインターネット上で「入居前チェックシート」というフォームを使用してチェックを行っています。契約開始日より1ヶ月以内に必ずチェックいただくようお願いいたします。
期限内に提出がなかった場合は、入居時の不備なしとして対応させていただきますので予めご了承ください。