最近カメムシの大量発生「早くも都市部にカメムシ急増「殺虫剤まいてもお手上げ」…昨年の大発生後に多くが越冬、秋にもまた飛来か(読売新聞オンライン)」が話題になっています。昨年もカメムシの問い合わせを多くいただいたのですが、家にカメムシが侵入してこないか気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はカメムシの侵入経路や好む環境、効果的な対策方法、そして注意すべきNGな点についてご紹介していきます。早めに対策してカメムシが寄ってこない環境づくりをしておきましょう。

カメムシの侵入経路

カメムシは、その特徴的な姿と強烈な臭いで知られる昆虫です。
賃貸マンションでも季節ごとにカメムシの大量発生が報告され、入居者にとっては不快な存在となっています。まずはカメムシがマンションに侵入する主な経路について考えてみましょう。

網戸や窓サッシの隙間

カメムシは非常に小さな隙間からでも侵入できます。
網戸や窓サッシの隙間が広い場合は、特に注意が必要です。

玄関の隙間

玄関の隙間やドアのすき間からもカメムシが侵入することがあります。
特に古い建物や経年劣化が進んだ建物では、隙間が広がっている可能性があります。

換気口や換気扇の隙間

マンションの換気口や換気扇の周囲には、カメムシが侵入する隙間が存在します。
これらの場所も定期的に点検し、隙間がないか確認することが重要です。

エアコンのドレンホースや配管穴

エアコンのドレンホースや配管穴からもカメムシが侵入することがあります。
これらの隙間は、カメムシが侵入しやすいポイントとなっています。

カメムシはこれらの経路を通じてマンション内に侵入してくる可能性があります。
2~3mmの空きがあると侵入してくるため、定期的な点検や予防策の実施が重要です。

カメムシが好む環境

カメムシが好む環境を理解し、その条件を排除することで対策を講じることが可能です。
それではカメムシが好む環境についてご紹介します。

温かい場所

カメムシは温かい環境を好みます。
賃貸マンションでは、南向きの壁や窓、ベランダなども好む場所です。

白いもの

カメムシは白い物に集まる習性があります。洗濯物や白いタオル、ふとん、ワイシャツなどがその代表例です。カメムシは光を反射している場所にいると自分自身が暖かくなります。そのため白いものに集まると考えられます。

餌が豊富な場所

カメムシは様々な植物を餌として好みます。稲、野菜、果物などの農作物から草花、庭木まで、その種類は多岐にわたります。ベランダや庭でガーデニングや家庭菜園をしている場合や近隣に畑や田んぼがある場合、カメムシがエサを求めて大量に発生する可能性が高まります。

またスギやヒノキなどの木々の実も餌とするため、マンションの周辺にこれらの木が多くある場合はカメムシの発生が懸念されます。そのため、植物が豊富な環境ではカメムシ対策が必要となります。

以上のような環境条件が揃うと、カメムシの大量発生が起こりやすくなります。
快適な生活を送るためには、これらの条件を排除することが重要です。それではカメムシ対策の具体的な方法についてご紹介していきます。

カメムシ対策方法

それでは、カメムシ対策の具体的な方法を紹介します。

隙間の封鎖

カメムシは非常に小さな隙間から侵入してくることがあります。
網戸や窓の隙間、ドアの下など、可能な限り隙間をふさいで彼らの侵入を防ぎましょう。隙間の封鎖には隙間テープや排気口フィルター、換気扇カバー、エアコンのドレンホース用キャップが有効です。

香りによる防虫対策

カメムシは特定の香りを嫌うことが知られています。ミントやハッカ油などの香りを部屋にまき、カメムシの侵入を防ぐことができます。また市販の虫除けスプレーなども効果的です。

殺虫剤の使用

カメムシが発生した場合は、殺虫剤を使用して駆除することができます。
市販の殺虫剤を使用する際は、使用方法や安全についての注意をよく読み適切に使いましょう

以上の対策を行うことで、賃貸マンションでのカメムシの発生を防ぎ、住環境を快適に保つことができます。

カメムシ駆除でのNG

カメムシを駆除する際には、間違った方法を取らないことが重要です。
以下にカメムシ駆除で避けるべきNGな方法を紹介します。

掃除機で吸い取る

カメムシを見つけると掃除機で吸い取りたくなるかもしれませんが、これはNGです!
掃除機で吸い取ると、驚いたカメムシが悪臭を放ち、掃除機内部に臭いがこもります。

叩いて潰す

カメムシを見つけたら叩いて潰すのもNGです。
叩くことでカメムシは驚き、悪臭を放つことがあります。さらに壁や床に悪臭が残り取り除くのが難しくなります。手で叩くと手にも悪臭が付着する可能性があります。

まとめ

カメムシの大量発生が問題となっている中、賃貸マンションでできる効果的なカメムシ対策方法をご紹介しました。カメムシの侵入経路や好む環境を理解し、適切な対策を行うことで快適な生活環境を守ることができます。

しかし注意すべきNGな点もありますので、適切な対策を行う際にはそれらもしっかりと頭に入れておくことが大切です。早めの対策でカメムシ被害を防ぎ、安心して暮らせる環境を整えましょう。
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