十三の治安は「悪い」「やばい」といった噂を耳にすることがあり、特に駅前の独特な雰囲気から、女性の一人暮らしには向かないのではないかと不安に感じるかもしれません。
しかし、十三は一部のエリアのイメージが先行しているだけで、実際の住みやすさや利便性は非常に高い街です。

この記事では、治安が悪いと言われる理由を深掘りしつつ、エリアごとの実態や、女性が安心して暮らすためのポイント、そして総合的な住みやすさについて詳しく解説します。

十三の治安はエリアを選べば安心して暮らせる

結論から言うと、十三は住むエリアを慎重に選べば、女性でも安心して暮らせる街です。
十三駅を中心に、西側は歓楽街、東側は落ち着いた住宅街と、街の雰囲気が大きく異なります。

そのため、治安が悪いというイメージだけで十三を候補から外すのではなく、どのエリアに住むかが重要になります。
この記事では、それぞれのエリアの特徴を詳しく解説するため、安全な住まい探しの参考になるでしょう。

十三の治安が「やばい」「悪い」と言われる3つの理由

では、なぜ十三の治安が悪いというイメージが根付いているのでしょうか。
その背景には、駅周辺の特定のエリアが持つ独特の環境が大きく影響しています。
多くの人が「治安が悪い」と感じるのには、主に3つの理由が考えられます。

これらの理由を知ることで、十三という街の特性をより深く理解でき、どこを避ければ安全に暮らせるかが明確になります。

駅の西口側に歓楽街が広がっているため

十三の治安が悪いと言われる最大の理由は、駅の西側に大規模な歓楽街が広がっている点にあります。
特に「しょんべん横丁」と呼ばれる飲み屋街をはじめ、風俗店や居酒屋が密集しており、夜になると多くの人で賑わいます。

昼間は活気のある商店街ですが、夜は酔っ払いや客引きなども見られ、女性が一人で歩くのは怖いと感じるかもしれません。
この駅西側の夜のイメージが、十三全体の治安が悪いという印象を強くしている要因です。

昔ながらの商店街に独特の雰囲気があるから

十三には複数の商店街が存在しますが、その中には昭和の雰囲気を色濃く残す、少しディープな場所もあります。
一部の通りではシャッターが閉まったままの店が並んでいたり、すぐ近くにラブホテルが点在していたりするため、雑多で独特な雰囲気を醸し出しています。

こうした昔ながらの街並みが、初めて訪れた人や土地勘のない人にとっては、どこか近寄りがたい印象を与え、治安への不安を感じさせる一因となっている側面があります。

夜になると客引きやスカウトが見られることも

駅西側の歓楽街エリアでは、夜になると飲食店や風俗店の客引き、あるいはスカウトに声をかけられることがあります。
しつこく話しかけられると、直接的な危険がなくても不快な思いをしたり、トラブルに巻き込まれたりする可能性は否定できません。

近年は警察によるパトロールも強化されていますが、特に深夜に一人でこのエリアを通過する際は、警戒が必要です。
こうした行為が一部で見られることも、治安への懸念につながっています。

【エリア別】十三駅周辺の治安を詳しく解説

ザ・グランドビューオオサカ

大阪の中でも多様な顔を持つ十三駅周辺は、エリアによって治安や街の雰囲気が大きく異なります。
歓楽街のイメージが強い一方で、静かで暮らしやすい住宅街も広がっています。

ここでは、十三駅の「西口」「東口」「十三本町」「十三東」の4つのエリアに分け、それぞれの治安状況や特徴を詳しく解説します。
これから住む場所を探す際の参考にしてください。

西口エリア:飲み屋街が多く夜間は注意が必要

十三駅西口は多くの飲食店や風俗店が密集する歓楽街として知られています。
昼間は買い物客で賑わっていますが、夜になると雰囲気が一変し、酔っ払いも多くなるため女性の一人歩きには注意が必要です。

駅から少し離れて庄内方面へ向かうと住宅街も存在しますが、このエリアに住む場合は夜間の帰宅ルートの安全性、特に街灯の有無や人通りを事前にしっかり確認することが欠かせません。
利便性は高いものの夜の環境を許容できるかが選択のポイントとなります。

東口エリア:比較的落ち着いた雰囲気の住宅街

十三駅東口は、西口の繁華街と比較すると落ち着いた印象を持つエリアです。東口側にも飲食店は多く、駅前から商店街が伸びており賑わいを見せています。

駅周辺にはスーパーやコンビニが揃っており、日常の買い物に便利です。 また、淀川河川敷公園も近く、自然を感じられる環境も魅力です。

十三駅周辺全体としては、歓楽街のイメージがあり、特に夜間は人通りが多く賑やかになる傾向があります。東口は住宅街も広がっていますが、夜間の一人歩きには注意が必要な場所もあります。 一方で、駅周辺はパトロールも行われており、安心して暮らしている住民も多いという意見もあります。 落ち着いた環境で住まいを探している方は、駅からの距離や夜間の周辺環境を考慮して検討することをおすすめします。

十三本町エリア:人通りが多く活気のある商店街

十三本町エリアは、「十三本町商店街(J-MALL)」を中心に、多くのお店が軒を連ねる活気のある地域です。
商店街はアーケードになっており、昼夜を問わず人通りが多いため、人の目があり比較的安心して歩けます。
飲食店も豊富で、外食には困らないでしょう。

ただし、商店街から一本路地に入ると急に暗くなる場所もあるため、物件選びの際は周辺環境の確認が重要です。
利便性と人の多さによる安心感を両立させたい人に向いています。

十三東エリア:再開発が進み新しいマンションも多い

十三東エリアは、近年再開発が進められている地域で、新しいマンションや住宅が増えています。
道路が整備され、街灯も多く設置されているため、夜道も比較的明るく安心して歩けるでしょう。
駅の東側に位置するため、西口の歓楽街のような騒がしさはなく、落ち着いた住環境が魅力です。

静かでクリーンな環境を好み、築年数の浅い物件に住みたいと考える女性にとって、非常に暮らしやすいエリアと言えます。

女性が十三で一人暮らしする際の3つのポイント

十三で女性が安心して一人暮らしをスタートさせるためには、住むエリアを選ぶだけでなく、物件そのものの立地や設備にも目を向けることが重要です。
日々の安全を確保するためには、事前の準備と確認が欠かせません。

ここでは、物件探しにおいて特に意識しておきたい、具体的な3つの防犯対策のポイントを解説します。

夜でも明るい大通り沿いの物件を選ぶ

物件を選ぶ際は、駅から家までの道のりが安全であることが最も重要です。
可能な限り、夜間でも人通りが多く、街灯が整備されている大通り沿いの物件を選びましょう。
一本路地に入るだけで、急に暗く静かになり、不安を感じる場所もあります。

物件の周辺を歩いてみて、コンビニや深夜営業の店舗の有無を確認することも有効です。
帰宅が遅くなることも想定し、昼間だけでなく夜の時間帯にも下見をすることが、安全な暮らしにつながります。

セキュリティ対策が万全な物件を探す

安心して暮らすためには、物件自体のセキュリティ設備が充実していることが不可欠です。
不審者の侵入を防ぐために、オートロックやモニター付きインターホンは最低限欲しい設備と言えるでしょう。
また、1階の部屋は避けて2階以上を選ぶことで、窓からの侵入リスクを軽減できます。

さらに、宅配ボックスがあれば配達員と直接会わずに荷物を受け取れ、防犯カメラや管理人常駐の物件であれば、より一層の安心感が得られます。

内見で周辺の雰囲気や街灯の有無を確認する

物件を最終的に決める前には、必ず内見を行い、自分の目で周辺環境を確かめることが大切です。
特に、昼の雰囲気と夜の雰囲気は大きく異なる場合があるため、両方の時間帯に訪れることを推奨します。
駅から物件までの道のりを実際に歩き、街灯の数や間隔、暗くて危険に感じる死角がないかを確認してください。

スーパーやコンビニが遠いと夜間の買い物が不便になるだけでなく、いざという時に駆け込める場所が少ないことにもつながります。

治安だけじゃない!数字で見る十三の住みやすさ

十三は治安面での不安が語られがちですが、交通の利便性やコストパフォーマンス、生活のしやすさといった点では、大阪市内でも有数のポテンシャルを秘めた街です。
都心へのアクセスの良さは、東京23区で言うならば、利便性と下町情緒を兼ね備えたエリアにも通じる魅力があります。

ここでは、犯罪件数のデータや交通アクセス、家賃相場など、客観的な情報をもとに十三の本当の住みやすさを紹介します。

犯罪件数から見る十三の治安状況

大阪府警察が公開している犯罪発生データを見ると、十三を含む淀川区の犯罪件数は、大阪市24区の中で特別に多いわけではありません。
駅周辺の繁華街では自転車の盗難や置き引きといった軽犯罪の発生率はやや高い傾向にありますが、凶悪犯罪の発生は限定的です。

地域の警察もパトロールを強化しており、住民の安全意識も高まっています。
データ上は、一般的に持たれている「危険な街」というイメージとは異なり、過度に心配する必要はないレベルと言えます。

梅田まで1駅3分!阪急3路線が使える交通利便性

十三の最大の魅力は、その圧倒的な交通利便性にあります。
阪急電鉄の主要3路線(神戸線・宝塚線・京都線)が集結するターミナル駅であり、大阪の中心地である梅田駅まで特急で1駅、約3分という近さです。

これにより、大阪市内はもちろん、神戸や京都方面へも乗り換えなしでスムーズにアクセスできます。
通勤・通学の利便性は非常に高く、休日の行動範囲も大きく広がるため、アクティブなライフスタイルを送りたい人には最適な立地です。

周辺駅と比較して家賃相場が安い

梅田まで1駅という好立地にもかかわらず、十三の家賃相場は比較的リーズナブルに設定されています。
隣接する梅田駅や中津駅周辺と比較すると、同じような条件のワンルームや1Kの物件でも数千円から一万円以上安く借りられるケースも少なくありません。

交通の利便性を重視しつつ、毎月の固定費である家賃を抑えたいと考える人にとって、十三は非常にコストパフォーマンスに優れたエリアです。
浮いた家賃を貯蓄や趣味に回せる点も大きなメリットでしょう。

買い物に便利な商店街やスーパーが充実している

十三は買い物環境が非常に整っており、日常生活で不便を感じることはほとんどありません。
駅周辺には「十三本町商店街」をはじめとする活気のある商店街が複数あり、食料品から日用品まで様々なものが揃います。

また、複数のスーパーマーケットが点在しているため、用途や価格に応じて使い分けることが可能です。
ドラッグストアや100円ショップも充実しており、生活に必要なものはほとんど十三の街だけで完結させることができます。

まとめ

十三の治安は、駅西側の歓楽街のイメージによって「悪い」と評価されがちですが、実際には住むエリアを選べば女性でも安心して生活できる街です。
特に駅の東側は落ち着いた住宅街が広がっており、治安と利便性のバランスが取れています。

梅田まで約3分という抜群のアクセス、手頃な家賃相場、充実した買い物環境といった住みやすさの面も大きな魅力です。
事前にエリアの特徴を理解し、セキュリティの高い物件を選ぶことで、十三の利便性を享受しながら快適な新生活を送ることが可能です。