「シャワーを浴びようとしたら水しか出ない!」「お湯が出ない!」など、冬の寒い日や急いでいるときにこんなトラブルが起こると、本当に焦りますよね。給湯器が壊れたと思うかもしれませんが、実は故障ではない簡単な原因で止まっていることがほとんどです。
このブログでは、賃貸マンションにお住まいの皆さんが給湯器トラブルに慌てず対処できるように、「お湯が出ない時にまず試すべき4つのこと」と、もしもの時の「水漏れ緊急対応マニュアル」を分かりやすくまとめました。
知っておけば安心できる情報ばかりです。
業者さんを呼ぶ前に、まずはこのガイドを読んで、自分で解決できるかチェックしてみましょう!
お湯が出ない4つの原因と解決策

「お湯が出ない」と感じたとき、給湯器が完全に壊れたと焦る前に、まずは以下の4つの原因と解決策をチェックしてみてください。多くの場合、専門業者を呼ばなくても自分で解決できます。
エラーコードや電源の問題
【原因】 一時的なシステムエラーや、予期せぬ停電、またはリモコンの電源を切ってしまった。
【解決策】 リモコンにエラーコード(例:111、140など)が表示されていたら、そのコードを控えましょう。そして、リモコンのスイッチを一度OFFにして、数秒待ってから再度ONにしてリセットを試みてください。また給湯器本体(屋外)の電源ブレーカーが落ちていないかも確認し、切れていたらONに戻しましょう。
ガスや水の供給停止
【原因】 ガス給湯器の場合、地震や長時間の使用でガスメーターの安全装置が作動し、ガス供給が止まっている。または、入居直後でガス会社への開栓手続きが済んでいない。
【解決策】 ガスメーターを確認し、赤ランプが点滅していたら復旧ボタンを押して復帰させてください。入居直後の場合は、ガス供給会社に開栓手続きが完了しているか連絡して確認しましょう。給湯器の下にある給水バルブ(元栓)が開いているかも必ず確認してください。
冬場の凍結トラブル
【原因】 外気温が氷点下を下回ると、給水管内の水が凍ってしまい、お湯が流れなくなることがあります。
【解決策】 基本的には気温が上がって自然に解凍するのを待つのが安全です。急ぐ場合は、凍結していると思われる配管にタオルを巻き、ぬるま湯(30~40℃)をゆっくりかけて解凍を促します。
※熱湯は配管破裂の原因になるため厳禁です
電気給湯器(エコキュートなど)の通電不良
【原因】 電気温水器やエコキュートの場合、深夜電力での沸き上げができていない、または単純に通電していない。
【解決策】 まず電気が通電しているか確認し、次に給湯器の電源をON・OFFしたり、コンセントを抜き差ししたりして確認しましょう。それでも電源が入らない場合は、ブレーカーを一度落とし、再度つけることで改善することがあります。
これらの4つの確認事項で改善されない場合は、内部部品の故障の可能性が高くなります。その際は、給湯器の写真、メーカー名と型式番号を控えて管理会社まで速やかに連絡してください。
水漏れ(漏水)発生時の対応と予防策

給湯器本体や配管から水が漏れているのを見つけたら、パニックにならず、すぐに行動することが大切です。水漏れは階下の部屋にまで被害を広げる可能性があるからです。
まず最優先で建物のどこかにある水道の元栓を閉めてください。賃貸マンションの場合、おおもとの元栓は共用廊下の玄関の横にあるパイプスペース(メーターボックス)の中にあることが多いです。
これ以上の水の流れを止め、被害の拡大を防ぐことができます。
次に水漏れ箇所や水浸しになった状況をスマートフォンで写真に撮って記録しておきましょう。これは、後で火災保険を申請する際に必要な事故証明になります。
そして、速やかに管理会社へ連絡してください。もし階下にも影響がありそうな場合は、相手の方へのご連絡もお願いします。
日頃から洗濯機を使わないときは給水栓の蛇口を閉めること、キッチンやお風呂の排水口を定期的に掃除し、油やゴミを流さないよう注意することで、水漏れ事故は防げます。
万が一の際は火災保険の「給排水管修理費用保障特約」で修理費用がサポートされますが、まずは予防を心がけた賃貸マンション生活を送りましょう。
関連ページ「漏水が発生した場合」もあわせてご覧ください。
まとめ
今回のガイドを通して、給湯器のトラブルは「故障」と「一時的な問題」に分けられることがご理解いただけたかと思います。
「お風呂のお湯が出ない」、「給湯器から水が漏れている」といった緊急事態に遭遇しても、決して慌てる必要はありません。まずはご自身でできる簡単な確認作業、具体的にはリモコンのリセットやガスメーターの復帰操作を試してみてください。
それでも解決しない場合や、水漏れが発生してしまった場合は、被害を最小限に抑えるため、すぐに水道の元栓を閉めることが最優先です。その後、給湯器の写真やメーカー名と型式を控えた上で、迷わず管理会社や24時間のサポートに連絡してください。
この知識があれば、給湯器のトラブルに冷静かつ適切に対処できるはずです。日頃から予防策を意識しつつ、安心で快適な賃貸マンション生活を送りましょう。
