株式会社フェニックス管理は、大阪を中心に1万戸以上の不動産管理を行っている賃貸管理会社です。
前回「一人暮らしでセキュリティ重視なら、おすすめしたい設備の組み合わせTOP3」をご紹介しましたが、今回は入居中でも対応できるセキュリティ強化方法についてご紹介していきます。

警察庁のホームページによると侵入者は5分かかると約7割があきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどがあきらめると記載があります。

侵入に手間取る状況を作り出すのが防犯のコツです。

玄関

ドアスコープカバーの設置

ドアスコープカバーは玄関ドアに設置する小さなアイテムです。
これにより外からの覗き見を防ぎ、訪問者を確認する際のプライバシーを保護します。購入後、取り付けも簡単で、ホームセンターやオンラインで手に入れることができます。

購入しなくてもDIYで付箋などで簡単に代用可能なのもおすすめなポイントです!

サムターン防止カバーの活用

サムターンとはドアの内側に取り付けられた、つまみを回して施錠する鍵のことです。
サムターン防止カバーをドアの内側に取り付けることで、サムターンを外から回すことを難しくします。これにより、外部からの不正侵入を防ぐことができます。

専門業者に頼まずに手軽に設置できるのが魅力です!

窓とベランダ

窓とベランダは、外部からの侵入や監視のリスクがある箇所ですが、防犯グッズの活用や生活習慣の見直しでセキュリティを向上させることができます。

防犯フィルムの設置

窓は空き巣の侵入経路となることがありますが、防犯フィルムの設置でそのリスクを軽減できます。
防犯フィルムは窓ガラスに貼ることで、ガラスが割れにくくなる効果があります。これにより窓の破壊に時間がかかるようになり、空き巣があきらめて侵入を防ぐことができます。

洗濯物の干し方

ベランダで洗濯物を干す際、特に女性は注意が必要です。
女性が一人で住んでいるとわからないように下着や水着、女性ならではの衣服は室内干しにする
外に干すなら男性ものの洗濯物も一緒に干すようにするのも効果的です。

カーテンの選び方

窓の外から視線を遮るカーテンやブラインドを使いましょう。
窓から採光したい場合、レースカーテンを使うと明るくなり外からの視線も防ぐことができます。外部から部屋の中を見られないようにすることでプライバシーが守られます。

ただし女性しか選ばなそうな色柄のカーテンで、外側から色柄が分かるものだと逆効果ですので購入時にしっかりチェックしましょう。

室内

盗聴・盗難センサー

入居直後に盗聴・盗難センサーを使用することで不正侵入や盗難のリスクを軽減できます。センサーが異常を検知した際には警報が鳴るため早期対応が可能になります。

入居後に気になることがあれば、新聞受け、天井、照明、エアコン、コンセント、備えつけの家具・家電などに使用してみましょう。

シュレッダーの活用

郵便物、宅配便の伝票、書類には個人情報が含まれていることがあります。
シュレッダーを使ってこれらの書類を細かく破棄すれば、第三者に情報が漏れる心配を軽減できます。

その他にもレシートから、よく行くお店、嗜好品などが特定される場合があります
ごみ袋を見たときに、直接レシートが入っているか分からないよう不透明な袋などに入れて捨てることがおすすめです。
同様に生理用品や女性ものの衣類なども、不透明な袋や布類は切ってから捨てるのも効果的です。

生活習慣

安全な生活を送るためには、防犯グッズだけでなく、日常の生活習慣も重要です。

ごみの捨て方

個人情報や性別が特定しやすいものは切る、不透明な袋に入れることをおすすめしましたが、ごみを出す時間帯も重要になってきます。

ごみは盗まれる可能性もあるので、24時間ごみ出しOKのところでも収集日の当日に出すのがおすすめです。前日に捨てると、ごみを盗難され他人にごみを調べられる可能性も高くなってしまいます。

外出時の照明

帰宅が遅くなる場合や長期間外出する予定がある場合、タイマー付の照明を活用しましょう。
部屋が明るく見えることで不正侵入者を寄せ付けない効果があります。照明が自動で点灯する仕組みを導入することで、家に人がいるように見せることができます

タイマーが無い照明の場合、買い替え時にIoT家電にしてスマートフォンから操作できるようにするのも有効です。照明以外にも外出先からカーテンの自動開閉をして人感を演出するのもいいでしょう。

近所とのコミュニケーション

管理人、コンシェルジュ、同フロアの隣人と顔見知りになり人間関係を作ることで、より早く不審な動きや異常を共有し合うことができます。

侵入者が犯行をあきらめる要因は「声をかけられた」が1番の理由となっています。

SNSの投稿

近年ではSNSへの投稿が一般化していますが、外出時の内容をリアルタイムで投稿するのは控えるのがおすすめです。
有名人がその場で投稿すると場所が特定されて「人が集まってくる」などのリスクがありますが、一般人でもフォロワーに知らない人がいる場合があります。

例えば、高級ブランドの「ブランド名」や「商品名」の検索結果を頻繁にアップしていると目をつけられることがあります。さらに近所で撮影した背景、ハッシュタグ、位置情報、繋がりのあるフォロワーとの関係性から家が特定できると、旅行など不在中のあいだに盗難で狙われるケースがあります

同様に投稿内容から、よく行くお店、天気、遅延情報、特定地域でのイベント、帰宅時間、休日なども、各SNSの投稿を複合的に見て、家にいない日時を特定され留守が狙われる原因にもなります。

気軽に投稿するSNSに情報を載せすぎないようにすることも防犯対策の一つです。

まとめ

賃貸マンションで一人暮らしの場合にセキュリティを向上させるためには、防犯設備の整った物件を選ぶのはもちらん、防犯グッズの使用や生活習慣の見直しが重要です。
特に何気なく投稿しているSNSなどは注意が薄いので気をつけましょう。

防犯グッズや生活習慣の対策を組み合わせることで、より安全な環境を作り上げることができます。
今回ご紹介した簡単にできる「セキュリティ向上ガイド」を参考に、安心して暮らせる環境を作り上げましょう。