空室対策「ドラム式洗濯機のある暮らし」のためのサイズ改善方法

今回は空室対策におすすめの「ドラム式洗濯機のある暮らし」についてお話しします。
最近は賃貸物件でもドラム式洗濯機を導入することが増えてきましたが、導入にはサイズの問題がつきものです。

では、ドラム式洗濯機を導入するためにはどのような条件が必要なのでしょうか?
ドラム式洗濯機を設置するには、設置スペースのサイズや、水道の高さ、玄関や廊下の幅など、様々な要素が関わってきます

ドラム式洗濯機が置ける賃貸マンションにすることで、ドラム式洗濯機で家事を楽にしたい入居者の需要が見込めます。

ドラム式洗濯機のメリット・デメリット

ドラム式洗濯機のメリット

  1. 衣類が傷みにくい:ドラム式は衣類を優しく洗うため、摩擦が少なく、生地が傷みにくい特長があります。
  2. 節水:水の使用量が少ないため、節水効果があります。洗濯槽に水をためず、衣類を回転させながら洗う仕組みが節水に寄与します。
  3. 乾燥もできる:一般的には洗濯と乾燥を一貫して行えるので、干す手間が不要になり家事を時短できます。

ドラム式洗濯機のデメリット

  1. 価格が高い:ドラム式洗濯機は一般的に価格が高めで初期投資が必要です。
  2. 設置場所の制約:洗濯槽が横回転するため設置場所に一定のスペースが必要です。設置環境によっては搬入が難しいことがあります。
  3. 重さがある:ドラム式洗濯機は機械の構造上、一般的に重たい傾向があり、移動が難しいことがあります。

このように価格は入居者が負担できたとしても、設置場所の制約で搬入できないケースが多々あります

搬入に必要なスペースと計測箇所

どのようなスペースがネックになってくるのでしょうか?
まずはドラム式洗濯機本体のサイズから見ていきましょう。

洗濯機本体

ドラム式洗濯機本体の平均的なサイズは、縦型に比べて幅約10cm、奥行き約10cmも大きくなっています。従来の縦型洗濯機にジャストフィットしている洗濯機置場では収まりきらない可能性があります。

ドラム式洗濯機本体
幅:約60~70cm
高さ:約80~90cm
奥行き:約60~70cm

縦型洗濯機
幅:約50~60cm
高さ:約80~90cm
奥行き:約50~60cm

洗濯パンと洗濯機置場

ドラム式洗濯機を置くための空間を確保しましょう。
まずは洗濯パンにドラム式洗濯機を置いて給水用の蛇口までに高さが当たらないか確認しましょう。

洗濯パンにはフラットタイプとかさ上げタイプがあります。
どちらのタイプでもゆとりをもって置ける高さがあるといいでしょう。

ドラム式洗濯機の場合、洗濯機の扉の閉めたときに扉付きの洗濯機置場で収まりきる奥行があるかも確認しましょう。

意外と盲点なのが扉付きの室内洗濯機置場です。
置場自体は設置できるスペースがあったとしても、扉がついていることで横幅が狭まり搬入できないケースがあります。横幅が少し足りないときは、扉を引き戸に調整するなどで搬入可能かシミュレーションしてみましょう。

弊社ではランドリールームがある1LDKのリノベーション実績もございます。

廊下、玄関、踊り場、階段、エレベーター、建物の入り口

ここまで洗濯機を設置する場所を中心にサイズ確認をしてきましたが、部屋に搬入するまでの経路も確認しましょう。

これらも横幅、高さ、奥行きがギリギリのサイズだと、ドアノブ、手すり、踊り場で方向転換できないなど想定外の箇所で搬入不可となる場合があります

2階以上のバルコニーに置く場合は窓の横幅、玄関はもちろん室内のドア枠を通るかもチェックしましょう。入居後の買い替えの場合は、家具を置いた状態で搬入できるかも気になるポイントです。

まとめ

今回の空室対策「ドラム式洗濯機のある暮らし」を実施することで、賃貸物件の空室対策として魅力的なオプションを提供することができます。

ドラム式洗濯機の搬入には、設置スペースや広い玄関、エレベータ、廊下などの一定条件が必要ですが、少し改善することでこれらを満たす賃貸マンションを提供すれば、家事を楽にしたい入居者の需要を満たすことができます。空室対策として検討してみてはいかがでしょうか。

弊社では管理物件以外にもリノベーション対応しておりますので、お気軽にご相談・ご依頼のお問い合わせをお待ちしております。