空室対策「キッチン設備」現代人が魅力的に感じるキッチンとは?

今回の空室対策は、キッチン設備に焦点を当ててみたいと思います。
家を借りる際、多くの人はキッチンにも注目します。特にシステムキッチンや食器洗浄乾燥機などの設備が整っているかどうかは、入居者の興味を引く重要なポイントとなります。

例えば、忙しい現代人が魅力的に見えるキッチンがポイントとなります!
どのようなキッチンが入居者を惹きつけるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

システムキッチン

これから新生活を始める学生たちは昭和レトロなキッチンで育っている人は少ないです。
もしかしたら見たことが無い人もいるかもしれないですし、おじいちゃんやおばあちゃんの家がそうだったと思うかもしれません

昭和レトロな雰囲気が好き、家賃を抑えたいという理由がない限り「古い」という印象は払拭されません。フローリングや壁を綺麗にしても、キッチンや水回り設備の年代が古ければ古いほど違和感でてきます。キッチンも綺麗ならまだしも、相当な使用感があると空室が長引く原因になりかねません。

写真は同じ物件のリノベーションしてない部屋(左)とリノベーションしている部屋(右)です。キッチンだけ見てどちらに住みたいと思いますか?

新しいキッチンが求められる理由は単にキレイさだけでなく、物件全体の印象にも影響を与え、選択肢から除外されることがあります。床や壁はキレイにしていて興味を持ってもらっても、昭和レトロなキッチンをそのままにしているせいで、一気に古い印象になってしまい引越しの選択肢から外れてしまうかもしれません。

入居者を引き寄せるためには、時代に応じて常にアップデートが必要です。

食器洗浄乾燥機(食洗機)

食器洗浄乾燥機は、洗い物の家事の手間を省き、日常生活を快適にするための生活家電です。
大きく分けると2種類の形状があります。

ビルトイン食洗機

ビルトイン食洗機は、キッチンのキャビネット部分やシンクの下に埋め込むタイプの食器洗浄乾燥機です。
5~6人程度の大人数の食器や、調理器具を一度に洗浄できる大容量タイプが特徴です。
給水ホースや排水ホースが露出せず、スペースを有効に活用でき、新築やリフォームしたキッチンに取り付けられていることが一般的です。
賃貸物件でビルトイン食洗機を後付けするには工事が必要になります。

卓上型食洗機

卓上型食洗機は、文字通り調理台やテーブルなどに置く据え置き型のタイプです。
家庭の人数に合わせて一人暮らしからファミリー世帯向けの容量を基準に製造されています。賃貸物件でも手軽に導入が可能です。据え置くだけなので工事をする必要がありません。

賃貸マンションで食器洗浄乾燥機を使いたい場合、ビルトイン食洗機が備え付けの物件に入居、オーナーに許可をもらってビルトイン食洗機を設置、卓上型食洗機を設置するの3パターンになります。

食器洗浄乾燥機は食後の後片付けをラクにし、手荒れを防ぎ、水の節約にもつながります。
日本ではまだ普及率が高くないため、導入を検討する価値があります。

日本の食洗機普及率が高くない理由

スペースの制約

日本の住宅は一般的に狭いため、キッチンスペースも限られています。
特に一人暮らし向けの物件は、食器洗浄乾燥機を設置するスペースがないことが普及率の低さに影響しています。

例えば一人暮らしのミニキッチンは、冷蔵庫の上しか置き場が無い可能性があります。
置き型の場合、排水ホースから排水をするためシンクに近づけた配置にする必要があり、他の調理家電の置き場所を変更する必要が出てきます。

価格

食器洗浄乾燥機は比較的高価な家電です。
購入費用や設置費用がかかるため、導入をためらう人も多いです。

文化的な要因

日本では伝統的に手洗いが一般的であり、食器洗いを家事の一環として行う文化が根付いています。
この文化的な背景から、食器洗浄乾燥機の必要性や機械にまかせる必要性を感じていない人も多いです。

日常生活の変化

しかし現代では共働き世帯が増加しており、家事にかける時間が少なくなっています。加えて、高齢者の身体負担軽減などのメリットが考えられます。

食器洗浄乾燥機を利用すれば家事時間の短縮や身体負担の軽減にもつながるため、需要が高まる可能性があります。まだまだ日本の食器洗浄乾燥機の普及率は他国に比べて低いですが、生活スタイルの変化や情報発信により、今後普及が進むことが期待されています。

天板、シンク、コンロを新設して、食洗機をつけるだけでも印象が変わります。
弊社の管理物件では、原状回復のタイミングでリフォーム・リノベーションを実施しビルトイン食洗機を設置するケースが多いです。下記YouTube動画はキッチン部分から見れるようにしているので合わせてご覧ください。

まとめ

空室対策において重要な要素であるキッチン設備は、入居者の興味を引くポイントとなります。
システムキッチンや食器洗浄乾燥機などの設備が整っているかどうかが欠かせない要素です。そのためには、時代に応じて入居者が魅力的に感じるキッチン設備へと徐々に整えていくことが重要となります。