
Z世代が選ぶ賃貸住宅の条件とは?気になる不満と人気設備
新しい生活を始める際に、住まい選びはとても重要なポイントですよね。
Z世代(ジェネレーションZ)と呼ばれる1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代は、デジタルネイティブであり、SNSやオンラインサービスを日常的に活用する特徴があります。また、多様性を尊重し、コスパ重視の堅実な経済感覚を持ちながらも、自分らしさや快適さを大切にする傾向があります。
では、そんな一人暮らしをはじめるZ世代の皆さんは、どんな条件を求めて賃貸住宅を選んでいるのでしょうか?
今回は、Z世代が賃貸住宅に求める条件や気になる不満点、さらに満足度を高めるための人気設備や工夫について地主と家主(2025年8月号)を参考にお伝えします。
Z世代が賃貸住宅に求める条件と不満点

Z世代が賃貸住宅で感じる不満は、「冬寒い」といった断熱性能の低さや、「隣の音が気になる」防音不足、さらに「収納が狭い」「料理がしにくい」「狭い」「日当たりが悪い」など快適性に関する課題が中心となりました。こうした不満を解消するためには、断熱・防音対策の強化が不可欠です。
寒さや騒音は入居してみないとわからない事も多く、収納やキッチン、居室の狭さは最初の家だからと妥協したり、家賃の低さをメリットに入居することが多々あります。家賃については昇給していくと余裕が出てきますが、寒さや騒音などは改善されないと「早く次の快適な家に住めるようになろう」という、新たな家を探すモチベーションにも繋がってしまいます。
満足度を高めるための設備と工夫

このように妥協や不満もあるなかでZ世代に選ばれる一人暮らし向けの賃貸住宅を提案するには、満足度を高めるための設備と工夫が欠かせません。
特に人気なのはワンルームや1Kを選ぶ機会も多い一人暮らし世帯は、「風呂・トイレ別」を求める人が63.7%と半数以上となりました。くわえて「独立洗面台」や「モニター付インターホン」が50%以上という結果。
水回りの充実がZ世代の心をつかむカギとなりそうです。次に多いのが「オートック」でセキュリティー面の設備も重要なポイントとなっています。
水回り、セキュリティー以外では「無料インターネット」が入っているのもポイントです。
生まれた時からインターネットやデジタル機器が身の回りにある環境で育ち、通信費も節約できるためインフレや増税で手取りが減っているからこそ経済的なポイントを抑えることも必須です。
Z世代が抱える「冬寒い」「隣の音が気になる」といった部分は退去時に順次対応していくしかありませんが、こうした時代にあわせた設備の需要と供給の工夫が長期的な入居率アップにつながります。
まとめ
Z世代が賃貸住宅を選ぶ際に重要視する条件や不満点、そして満足度を高めるための人気設備や工夫について、様々な視点から考察してきました。新しい生活を始める際には、自分らしさや快適さを重視するZ世代のニーズに合った設備や工夫が提供されることが重要です。