都心の賃貸マンションで注目される新たな空きスペース活用法「Luup」の導入事例

都心の賃貸マンションにおいて注目されている新たな空きスペース活用法「Luup」についてご紹介します。都市部には限られたスペースしかない一方、多くのマンションで空きスペースが存在しています。

そこで今回はフェニックス管理で「Luup」を導入した経緯や事例、導入に伴う課題と解決策についてもお伝えしていきます。空きスペースの有効活用による収益化を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

空きスペースの活用方法と考え方

不動産オーナーとして所有する物件には、空きスペースが発生していることがあります。
この空きスペースを有効活用することは資産の最大化や収益性向上に繋がるので、見直していくのがおすすめです。

フェニックス管理ではこれまで、駐車場サブリース、カーシェア、アキッパ、屋上看板、屋上基地局、自動販売機、コインランドリー、トランクルームなど様々な空きスペース活用を実施してきました。

空きスペース活用をしていくにあたり、まず考えるポイントは需要になります。
地域のニーズや市場動向を調査し、需要の高い分野を把握して、需要が高まっている分野を見つけてみましょう。
需要も加味したうえで、立地、景観を損ねないか、電源の有無、スペースの面積、予算によって活用手段を絞り、より需要や利益率が高そうなものを選ぶといいでしょう。

新たな空きスペース活用方法「Luup」

都心の賃貸マンションで注目を集めている新たな移動手段「Luup」は、スマートフォンを使って利用できるシェアリングサービスです。

Luupは電動キックボードや電動アシスト自転車などの電動マイクロモビリティを提供し、都市内での移動を便利にすることを目的としています。

今回の場合、空きスペースの面積が小さいため自動販売機の設置も候補にありましたが、電源の確保や景観を損ねる物件もあり「Luup」という新たな選択肢の導入に踏み切りました。

Luupは電動キックボードや自転車ですが、ポートには置場があればよく電源は不要で導入が可能です。Luupの導入により、賃貸マンションの魅力や付加価値の向上が期待されます。

Luup導入に伴う課題と解決策

Luupの導入には、さまざまな課題が伴いました。
まず導入あたり、発生する可能性のあるクレームについて検討されました。

Luupは特に若年層をターゲットにしています。
初心者でも簡単に乗れるように設計されており、事前の登録や免許証の提示は不要になります。

そのため導入により、朝早くや夜遅くに騒がしい利用やごみのポイ捨てなどが懸念されました。
これを事前に防ぐため、マンションの住民や近隣住民への配慮も含めて予め対策が講じられました。

さらに、Luupの設置場所の配置案についても課題が見つかりました。
物件の配置場所や台数に関して、オーナー様の同意やテナントの許可を得る必要があります。
現地調査や入居者とのコミュニケーションを通じて、適切な配置場所を検討していきました。

また一部の外部オーナー様からは放置自転車の問題や景観の損害などを懸念する声もあり、その対応にも苦労がありました。

この点は、キックボードや自転車の置ける台数を制限して調整できました。
このように事前の調整と配慮により、課題を乗り越えてLuupの導入に成功しました。

フェニックス管理のLuup導入事例

フェニックス管理では、2023年4月1日にLuupを28物件に導入しました。
Luupの導入により未利用のスペースを活用することで収益の増加につながり、入居者から喜びの声もいただいてます。

また、Luupのポート場所になることで物件名が宣伝になるメリットもあったと思います。
以下が2023年4月1日からLuupを導入した28物件です。

大阪府

CITY SPIRE難波WESTⅡ
CITY SPIRE心斎橋EAST
CITY SPIRE靭公園
CITY SPIRE夕陽丘
CITY SPIRE難波グレイス
CITY SPIRE難波WEST
CITY SPIRE日本橋高津
CITY SPIRE日本橋
CITY SPIRE立売堀
テン・フォーティ
アルカディアン
セレブコート安堂寺
マスターズ・レジデンス道頓堀Ⅰ
マスターズ・レジデンス道頓堀Ⅱ
メゾン・デ・ノムラ島之内
GATHERIA PACE
ブリリアン夕陽丘
フレアコート京橋
ビレッジアール大淀南
ハイエスト下寺
グラスホッパー
フジマンション
キャピトル心斎橋
クレシア東心斎橋

京都府

CITY SPIRE烏丸御池
サムティ上堀川
せんぼん有彩館

兵庫県

CITY SPIRE新神戸

まとめ

都心の賃貸マンションで注目される新たな空きスペース活用法「Luup」の導入事例や、空きスペースの活用方法と考え方についても解説しました。

フェニックス管理では、このように需要、立地、面積、予算などに合わせて柔軟に空きスペース活用方法もご提案しています。ただ利益の向上を目指すだけなく、住民からのクレームを事前に防ぎ満足度向上につなげる配慮も欠かせません。

今後もLuupを含めた新しいサービスを活用しての事例など、ご紹介していきます。